2022年11月にCBT方式で統計検定2級を受験し、不合格となってしまいました。
勉強開始からの経緯を簡単にご説明すると、勉強開始から15日目に受験しました。受験当日は平日ということもあり、直前の詰込みはあまりできなかったので実質14日間の学習期間で受験しました。
もちろん、学習期間が2週間ほどでも合格されている方もいらっしゃるので学習期間だけが落ちた理由というわけではないです。
ということで、本記事がこれから統計検定2級を受験される方にとって私のような失敗をしないための参考になれば…!と思います。
まずは受験結果から
統計検定2級は100点満点中60点以上が合格基準です。CBT方式は受験後すぐに結果が画面に表示されます。
5割切ってる…。不合格の3文字もお会いしたくありませんでしたが、この点数には頭を抱えてしまいました。
ですが、セッション分析の内容から敗因は一目瞭然でした。「データ収集・確率・分布の分野」です。選択ボタン押し間違えたかな?と疑う低さです。もちろん、これをカバーしきれなかった他セッションも改善する必要がありますね。
時間が足りなかったというより、どうすればいいか分からない。という感想を抱きました。解ける問題はしっかり解けていたので、苦手分野・あまり対策しなかった分野を勉強しなおすことを中心に勉強しなおすことにしました。
反省点と再受験に向けた対策をご説明する前に、統計検定2級の概要と私がどのように対策したかをご説明します。
CBT方式 統計検定2級概要
CBT方式で受けられる試験の概要を整理しました。
試験形式 | 4~5肢から選択 |
試験時間 | 90分 |
受験料(税込み) | 7000円(学生は5000円) |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
問題数 | 35問ほど |
合格ライン | 60点以上(100点満点) |
配点は公開されていない
統計検定2級の試験は35問ほどで構成されており、配点は公開されていません。配点が不明なので傾斜が付けられているかすら分からないですが、目安としては1問2.5点~3.3点ということになります。
試験難易度と学習期間の目安
統計検定2級の合格率は概ね40%ほどです。
レベルは大学卒業レベルの知識となっています。
IPAの資格で比べるとITパスポートの合格率が40%~50%と言われているので、IT人材にとってのITパスポート。つまり初級レベルといったところでしょうか(受験者が違うので一概に同じレベルとも言い難いです。)
勉強期間の目安ですが、一般的には時間50~60時間と言われています。
勉強時間と学習方法
ここからは勉強時間と学習内容をまとめます。
勉強時間はざっくりいうと2週間、約40時間です。
学習方法
学習の流れは以下の通りです。
- ①統計WEBを一周する
- ②過去問を解く
- ③公式問題集をもう一周する
- ④間違えた問題を中心に復習する
①統計WEBを一周する
まずはインプットとして「統計WEB」を使って試験範囲である”Step1. 基礎編”を一周読破することを目標として取り掛かりました。
公式の参考書が難しく分かりにくいといったAmazonレビューを信じ、公式の参考書は購入せず、このサイトで学習しましたが、インプットとしては十分だと思います。インプット用の書籍は購入する必要はないと思います。
進め方は理解しながらじっくり読むというより、1周だけ全体に目を通すといったイメージです。最初からしっかり理解できないものが幾つかあったからです。後に過去問を解くことで定着することを狙っていました。
これでおよそ5日×2,3時間=10~15時間ほどかかりました。
② 過去問を解く
統計WEBを通して一通りインプットした後、早速過去問を解いて知識の定着に取り組みました。一冊だけ公式問題集を購入し、試験5回分の過去問を1周しました。
目的通り、インプットした公式をどう使うかを学ぶことができましたが、この問題集は解説が丁寧といは言いにくいです。知識の定着度によっては、解説を読んでも分かりにくいと感じるかもしれません。問題によっては統計WEBとにらめっこすることになりますが、一周解いてみましょう。
1回90分ですが一周目は解説をじっくり読みながらになったため、所要時間は2日×6時間=12時間ほどかかりました。
受験後追記
これまでの統計検定の過去問題集はCBT形式となる前の試験の過去問しか出版されておらず、公式問題集でどれだけ対策してもCBT形式の試験本番とギャップを感じながらの受験となっていたんですが、ついにCBT形式の公式問題集が2023年1月に出版されました。
CBT形式でなくても筆記形式だった過去の問題集で学習して合格することができましたが、CBT対応版が出る前に受験していた私が感じていたのは、過去問題集とCBT形式の試験本番とで出題形式が若干異なるという点です。
具体的には、CBT形式では1問ごとに独立した形の出題形式ではなく、1つの問題の中に小問が2,3問ほど含まれるような形式になっています。苦手な分野を省いて他でカバーするような得点方法が通用しづらくなっている気がします。
そういった懸念点を少しでも解消し、CBT形式対応前の公式問題集とCBT形式の試験本番のギャップを埋めやすくなったのはありがたいですね。
③過去問題集をもう一周する
もう1周過去問を試験5回分解きました。
ここでは5日×1.5~2時間=7.5~10時間ほどほどかかりました。
1周目では解答だけでは理解できず、統計web片手に解答を読みながら問題の解き方を理解するというやり方でしたが、2周目からは徐々に統計webを見ないでも公式が頭の中に入っていると感じることが多くなりました。過去問を解く際は2周以上やってみることをお勧めします。
④間違えた問題を中心に復習する
過去問を2周した後は2回とも間違えた問題を中心に復習しました。
ここでは2日×2時間=4時間ほどかかりました。
試験を解いた感想
どんな問題が出たかは明かせませんが、ざっくりとした傾向としては下記のような内容です。
- 電卓を使う問題はさほど多くない
- 問題が難しくても選択肢でかなり絞り込める
- 過去問でよく出題される問題はしっかり問われる
もちろん電卓は必要ですが、t値などの値が問題文の中で書かれていたり、選択肢の内容から自動的に絞り込めたりして実際に電卓を使う問題は4分の1もなかった印象です。
また、当たり前といえば当たり前ですが、過去問を解いて毎回出る問題はやっぱり問われます。逆に言うと、数回に一回しか出題されない問題は、少なくとも私が解いた回では出なかったです。頻出分野は重点的に解いておきましょう。
落ちた理由の分析
2週間での受験を決めた理由は、過去問題集を2周し60%~65%くらいが取れるようになったからです。
人によって苦手分野も得意分野も異なるため、過去問の得点率が60%の水準では危ない!とは言い切れないですが、私の失敗を参考にしていただければ幸いです。
ここからは落ちた理由を分析します。
- 知らない用語が幾つかあった
- 電卓の使い方に慣れていなかった
- 理解した気になっていた問題があった
- 基本的な問題にてこずってしまった
詳細をご説明します。
知らない用語が幾つかあった
どの単語かは言及できないんですが、何問か問われた問題で「ナニコレ?」となった用語がありました。
とけたろうさんのチートシートというものを試験後に見つけ、「これを試験前に読めばよかった…」と後悔しました…
試験勉強の段階から読んで頭に入れておくと良いですよ。
特に、試験が近い方はぜひ読んでもらって対策の漏れがないかを確認していただきたいです。
電卓の使い方に慣れていなかった
電卓を使う問題が思っているよりは少なかったとはいえ、電卓を使う問題は0というわけではないです。そのため、解答時間短縮のために欠かせないのが電卓を使いこなす技術です。
√を含んだ分数は統計検定を解く上で必ずといっても過言ではないくらい計算することになります。√がなくても分数や小数点を含んだ計算ばかりです。
私はずっと関数電卓を使ってきたので普通の電卓をうまく使えず、電卓を使った計算がうまくできずに解答にかかる時間が少し多くなりました。
理解した気になっていた問題があった
あるあるですが、これも実感しました。公式問題集を2周もすれば、ご自身の苦手分野や曖昧な理解のままなんとか解いているような問題が分かるようになります。
その分野をしっかり復習してください。統計WEBやチートシートを使いこなしましょう。
基本的な問題にてこずってしまった
解けない問題が増えると焦ってしまいますよね…はじめの15問くらいは基本的な問題で、過去問でもあまり間違うことがなかったんですが、「あれ?こんな簡単そうな問題なのに、自分の解答が選択肢にない💦」となってしまった問題がいくつかありました。
ここはもはやどうしようもない気がしますが、前半部分の問題は1回でも間違えたなら徹底的に復習しておきましょう。
再受験での合格に向けて
これまでの分析結果から、再受験に向けて次のような対策を行っていこうと思います。
- チートシートを暗記する
- チートシートで書かれている分野は統計WEBでもじっくり復習する
- 公式問題集をもう一冊買ってみる
まとめ
統計検定2級を2週間の勉強で受験した結果と不合格となった理由の分析をご紹介しました。
統計検定は同じ資格を受ける場合、一度目の受験から7日以上経過してからでないと受験できません。
そのため、これからは1週間または2週間ほど時間をかけて対策を行っていこうと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事がこれから統計検定2級を受験される方の一助になれば幸いです。