2022年12月にCBT方式で統計検定2級を二度目の受験で合格しました。
勉強開始からの経緯を簡単にご説明すると、勉強開始から15日目に一度目を受験しました。そこで不合格となった後、3週間後の再受験で合格できました。
ということで、本記事では主にこれから統計検定2級を再受験される方に向けて再受験までにどんな勉強をしたかについてご紹介します。また、二回の受験を通して分かったCBT形式の出題傾向についてもご紹介します。
またこちらの記事で一度目の受験で不合格となった理由を分析しましたのでご参考までに。
再受験のスコア
不合格となった3週間後、再受験した結果がこちらです。
ギリギリ!手ごたえは割と感じていたので、結果を見た際はヒヤッとしました。
公式問題集は2冊をほぼ完ぺきにしていたつもりだったので、ある程度できることをやったつもりだったんですが、問題の相性なのか単純に私の出来が悪いだけなのか(多分後者ですね)…紙形式とCBT形式で問題の特徴もやや異なるため、やはり対策が難しい試験です。
二回目以降の受験でも気を抜かず時間いっぱいまで見直しを行ったほうがよさそうです。
再受験までに実施したこと
それでは早速ですが、一度目の受験で不合格となった後、再受験までに実施したことをご紹介します。
一度目の受験から3週間の間隔が空きましたが、ずっと統計2級に向けた勉強をしていたという訳ではないです。ですので、再受験までに行ったこともそれほど多くありません。
- ①テストセンターの受験予約
- ②チートシートを完璧に覚えた
- ③スルーしていたF検定も学習した
- おまけ:公式問題集(過去問)をもう一周した
内容について詳しくご紹介します。
①テストセンターの受験予約
CBT形式の統計検定2級が受けられる会場のほとんどは他の様々なCBT試験の会場になっています。そのため、二度目の受験が可能になる受験日から7日後にすぐ再受験しようとしても予約枠が埋まっている可能性があります。
そのため、一度目→二度目の間隔をあまりあけたくない方はできるだけ早めに二度目の試験予約を実施したほうがいいです。
統計検定が受けられるのはodysseyテストセンターですが、一番有名な大手町のテストセンターは1週間先の予約が埋まっていることがほとんどです。統計検定の再受験のルールである受験から7日後ルールがクリアできても、「すぐに再受験したいのにそもそも予約枠がかなり先まで埋まっていて受験できない💦」と困らないように、なるべく早めに次回受験の予約を行いましょう。
②チートシートを完璧に覚えた
一度目の受験時にチートシートの存在に気づいていればよかったんですが、落ちた後に知ったのがチートシートです。試験でよく問題になる部分のみを抽出して公式や定義をしっかり覚えられるようにまとめられています。
これを使って不足している知識を確認し、統計WEBで学び直しました。
また、不偏分散や相関係数の公式などは求める公式が幾つかあります。求め方を1つだけ覚えていても出題によっては時間がかかったり、そもそも解けなくなる可能性もあるため、求め方が1つ分かっている状態であっても、他の方法でも求められるようにするためにチートシートで紹介される公式は覚えておいた方がいいです。
チートシートの用途はそれだけでなく、当然試験直前の確認にも使えます。そこで、チートシートは漏れなく知識が身に着いているか確認するためにも使用していました。
③スルーしていたF検定も学習した
一度目の受験ではF検定をめんどくさがりスルーしていました。F検定以外の問題で正解してカバーすれば大丈夫だと思っていましたが、勉強したつもりになっていた範囲が多く、結果的に一度不合格になりました。
統計WEBでは一見するとF検定辺りから急に難しくなったと感じたため、F検定を華麗にスルーしてしまいましたが、これは私には合わない戦法だったと反省しF検定もしっかり目を通しました。もちろん過去問も自由度以外はスルーしていた所をしっかり解きました。
④おまけ:公式問題集(過去問)をもう一周した
一度目の受験前に二周+間違えた問題をもう一周してましたが、前回からの間隔が少し空いたので二周しました。
さらに、なんとなく不安ではあったので公式問題集をもう一冊と基礎から学ぶ統計学という本を購入し、それを教科書にしながら二冊目の公式問題集を二周しました。
追加で購入した書籍
実を言うと、一度目に不合格となってから参考書籍を2冊追加で購入し、さらに過去問を解いたりしました。ただし、「この2冊がないと合格できない」ということはなく、公式問題集一冊だけでも十分合格は狙えるんじゃないかと思います。
一応、追加購入したものをご紹介させていただきますが、私が追加で書籍を購入したのは、統計検定2級を二度目の受験で確実に合格したかったからです。これがないと合格できない!という訳ではないと思うので、ご参考程度にしていただければ幸いです。
①公式問題集「2016年~2017年」
まずは、前述した公式問題集をもう一冊購入し対策しました。
頻出問題はあまり変わりません。ただ、知識や解答導出のテクニックは確実に増やすことができました。
受験後追記(2023年)
これまでの統計検定の過去問題集はCBT形式となる前の試験の過去問しか出版されておらず、公式問題集でどれだけ対策してもCBT形式の試験本番とギャップを感じながらの受験となっていたんですが、ついにCBT形式の公式問題集が2023年1月に出版されました。
これで、CBT形式対応前の公式問題集とCBT形式の試験本番のギャップを埋めやすくなりますね。
②基礎から学ぶ統計学
あまりお金をかけずに効率重視で合格したい方にはおすすめしにくいですが、統計WEBより更に丁寧な解説が記載されています。
大学の教科書として使われているのかは分かりませんが、本当に教科書レベルの分かりやすさです。
解説を分かりやすくしているのがイラストと具体例の豊富さです。1つ1つの式や用語に対して丁寧に丁寧に解説されているため、理解を深めるためにも・統計入門としても・苦手克服としても最適だと思います。
解説が丁寧であるためページ数も多くなっていますが、統計検定2級の合格のためだけの用途であれば、過去問を解いても理解できたか不安を感じる部分をしっかり理解するために使用し、全項を読む必要はないと思います。
CBT形式と紙形式の出題傾向の違いに注意
現在公式問題集に収監されている問題形式は紙形式だった時代の問題です。しかし、CBT形式の場合はCBT形式用に作られた問題を解くことになります。CBT形式と紙形式の問題の違いで特に明確なのが小問があまり無いことです。
公式問題集に収監されている問題では、後半になればなるほど難易度が高い問題が出ます。しかし、問題によっては(1)で簡単な小問を解いて、(2)や(3)で聞かれる問題に向けた誘導がついている問題もあります。(小問がそれぞれ独立しているような問題も少ないですが)
CBT形式では基本的にそのような誘導の小問がありません。いきなり(2)や(3)で聞かれるような内容に解答することになります。
例えば、ほとんどの過去問で出題されるベイズの定理ですが、紙形式の問題で問われるときは(1)でベイズの定理の公式を使用せずに解ける問題ばかりだと思います。その後にベイズの定理の公式例の公式を使用することになりますよね。それをいきなり問われるイメージです。
公式問題集を1周したことがある方なら、ベイズの定理以外にもどの問題が小問つきで頻出される問題かお分かりだと思います。カイ二乗定理なんかもよく公式問題集で出ますよね。それらの問題はしっかり解いて問題に慣れておきましょう。
ただし、出題範囲が変わったり難易度が大きく上がるという訳ではないので、対策自体は「紙形式の問題であっても過去問をしっかり解く」というオーソドックスな方法でいいと思います。
強いていえば、過去問を解きながら(2)や(3)をいきなり解いても問題なく解けるかどうか確認するといいかもしれません。
まとめ
統計検定2級を一度不合格となった後、二度目の受験で合格できた勉強方法をご紹介しました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事がこれから統計検定2級を受験される方の一助になれば幸いです。