2021年の上期試験からCBT方式となっている基本情報技術者試験。この記事では、IT未経験者や専門分野が情報系でない方向けに、私が最も効率的だと感じる基本情報技術者試験の午前試験の学習方法を説明していきます。
基本情報技術者試験の試験概要などについてはこちらの記事で説明しています。試験概要から知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
学習方法
それでは、効率的な学習方法とそれに合った教材をインプットとアウトプットの目的別で2つ紹介します。
インプット学習
基本情報技術者試験では、幅広いIT知識をバランス良く理解していることが求められます。逆にいうと、一つの分野を深堀した難しい問題にはあまり遭遇しないです。
特に午前試験では、過去問とかなり類似した問題が多く出題されます。
よって、出題範囲の各分野を一度理解してしまえば、後はただひたすら過去問を解き続けていくだけで十分高い得点が狙えます。
そのため、参考書の内容を全部しっかり理解してから過去問に取り組む必要はないです。2周ほど読んだ後は、どんどん過去問を解いていきましょう。
まずは、試験で問われるIT知識を知識0の状態から幅広く理解していくために有用な教材を『分かりやすさ重視』または『網羅性重視』の2つに分けてご紹介します。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者
とにかく分かりやすい教材で学習を始めたい方には、この書籍が最適です。
全てイラスト付きの解説と、過去15回分の問題&解答PDFが入手できます。
ただ、 パーフェクトラーニングと比べるとやや網羅性に欠け、過去問を解き始めてから初めて見るような分野も少しあります。また、情報量の少なさといった面でも用語の解説が物足りなく感じる部分もあります。
しかし、初めてITについて学ぶ方にやさしい内容であり、必要最低限の内容はしっかり説明されているため、効率を最も重視したい方におすすめです。
基本情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)
出題範囲をより網羅的に学習しておきたい方には、この書籍が最適です。
過去20回分の問題が入手できます。
ただ、キタミ式と比べるとイラストが少なく文章が多めです。
その分、情報量には優れており、試験の出題範囲をより網羅的に学習できます。
これを2周ほど読み、不明点があれば解説をぐぐってみるか、そのまま飛ばして過去問を解きながら理解するという方法でも十分です。
アウトプット学習
多くのIT資格は、インプット用教材となる参考書とは別に問題集を購入して学習していくのが一般的です。
基本情報技術者試験でも同じく試験対策のための問題集は数多く存在し、午後試験に特化した問題集なども販売されています。
ですが、基本情報技術者試験のアウトプットではお金をかける必要はないです。
ということで、無料で過去問題を解きたい方におすすめのサイトをご紹介します。
①基本情報技術者試験ドットコム
基本情報技術者を受験予定の方向けの情報提供や、合格へのサポートを目的としたWebサイトです。
中でも、過去問道場は素晴らしい内容です。
文字通り、午前試験&午後試験の過去問(2560問)をすべて解けるうえに、ほとんどの問題には十分に分かりやすい解説付き(一部の問題には解説が無い場合もあります)と無料とは思えない内容です。
試験回別・分野別・模擬試験形式といった出題形式を選択できるため、使い勝手も良きです。
おすすめな解き方は、試験回別です。
つまり、~年の春季または秋季の試験回を新しい方から解いていく方法です。
というのも、情報技術の発展に合わせてシラバスも年々改正されているため、新しい問題を中心に解いておいたほうが本番とのギャップが少なく感じるからです。
まとめ
午前試験対策の効率的な学習方法の要点は以下の通りです。
- まずは参考書を2周ほど読み基礎知識を身に着けましょう
- 過去問道場を使って、新しい問題を中心に過去問をどんどん解きましょう
もちろん、学習方法には人それぞれのやり方が存在します。
「今回紹介した方法が合わない」と感じた場合は、他の参考書を試してみるなど、自分に合った勉強方法を探してみましょう。
最後に
この記事が基本情報技術者試験の受験を考えている方の参考になれば幸いです。また、これから受験される方が合格されることを祈願しています。