こんにちは。2024年に経理・財務スキル(FASS)検定を受験し、Cランクを獲得しました。
本記事は、経理や財務、法務に関する業務が未経験かつ独学だった私が1ヵ月でCランクを獲得できた際に学習に使ったおすすめのテキスト・参考書をご紹介します。
この記事は以下のような人に向けて書いています。
この記事を読むと以下のことが分かります!
日商簿記2級 ネット試験概要
CBT形式で受けられるネット試験の概要を整理しました。
資産・決算・税務・資金の4分野から100問で構成されており、800点満点で得点によってランク付けされます。そのため、合否判定はありません。
試験時間・形式 | 120分 |
受験料(税込み) | 11,000円 |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
Aランク | 689点以上 |
Bランク | 641点~688点 |
Cランク | 561点~640点 |
Dランク | 441点~560点 |
Eランク | 440点以下 |
私がFASS検定を受験した理由
個人的な理由となり恐縮ですが、この資格を私が受験した理由を簡単にまとめます。
受験費用が高いのがきになりましたが、Cランク以上をとることができたら会社負担で受験費用や教材費用を負担していただけるという会社の制度がありました。そのため、「さすがに業務経験が無いと、Aランクは無理かな。。。」と思いつつ、「Cランクなら、業務経験無し&1~2ヵ月で取れないかな?」と考え、受験することにしました。
勉強時間と学習方法
Cランク獲得までにかかった勉強時間は、私の場合、約60~70時間でした。
学習方法
学習の流れは以下の通りです。①~③で用いたテキストについて詳しくご紹介いたします。
- 「改訂4版 FASSテキスト&問題集」を2周して試験範囲をうっすらインプットする
- 「経理・財務スキル検定 公式学習ガイド・問題集」を2周する
- 「FASS スピード問題集 第3版」を1周する
- 間違えた問題を中心に復習する
学習教材
教材①「改訂4版 経理・財務スキル検定【FASS】テキスト&問題集」
財務法務スキル初心者、簿記検定を学習されたことが無い方、会計関連業務未経験の方はこちらのテキストが教科書になると思います。
購入した当初、ぱっと見は文量が多いなと感じたんですが、読んでみると最後までスラスラと読める内容になっています。他のテキストは問題数をこなすことに焦点を合わせたような内容になっていますが、このテキストは図解も沢山あり、まさに初心者向けの入門書というイメージです。
逆に言うと、試験本番に近いレベルの問題はやや少ないので、他のテキストと併用することになりますが、例題とはいえ、他のテキストでは問われないような細かい観点で例題が出題されるため、例題もしっかり目を通すと良いと思います。
実は、私が最初に購入したのはこちらの改訂3版でした。3版を買って学習している間に4版が出たので、2冊とも購入しました。実際は新しく試験範囲に加わったインボイス制度や電子帳簿保存法に関する内容以外はほぼ変わりない気がします。
教材② 「経理・財務スキル検定公式学習ガイド・問題集」
公式とうたっていることもあり、このテキストが学習教材の中心になります。私がこのテキストを買った当時、2024年度版はまだamazonでは販売されていなかったため、仕方なく2023年度版を購入しました。
FASSの公式サイトでは2024年度版が購入できますので、購入サイトにこだわりのない方はそちらから購入してみてください。
初心者の方がいきなりこの問題を解くと、分からない問題が多く苦戦する気がしますが、少しでも会計や財務・法務に関する業務経験や知識がある方なら、①のテキストではなく、こちらの公式学習ガイドを購入すると良いと思います。
資産・決算・税務・資金の各4分野から約50問ずつで構成されており、試験範囲が満遍なく学習できます。
問題のレベルは、①のテキストよりは難しいです。試験本番でも全く同じ問題が少なからず出題されていた気がします。ただし、このテキストの問題が試験本番の大半の問題と一致していたかというと、感覚的には、そこまで同じという感覚にはなりませんでした。2024年度版の公式ガイドではなく、2023年度版の公式ガイドで学習すると、もっと一致する問題が増えていたかもしれません。
教材③ 「FASS スピード問題集 第3版 [経理・財務スキル検定]」
より本番レベルの問題を解けるようになるためにこちらの問題集を購入しました。
使い方としては、1周目は答えを見て解法を理解しながらすべての問題を解きました。その後、明らかに解けたと感じた問題以外は2回目を解きました。
この書籍の良い所は、”問題集”という名前の通り、本番に近いレベルの問題が量も種類も豊富に揃っていることです。特に、資産と資金の分野については問題数が多く、それぞれ約80問、約90問ほど監修されています。
問題数が多いというメリットはあったものの、一部の問題は解説が1,2行ほどになっており、そこは少し残念でした。ただし、解説が少ない問題はそこまで多くはないので、私はあまり気にしませんでした。
ちなみに、問題のレベルとしては、試験本番に一番レベルが近い問題が揃っていた印象です。問題数の豊富さとレベル、どちらの観点でも一番有用なテキストだと感じました。
結果はいつ分かる?
CBT形式ですので試験直後に得点と合否が分かります。
メールにて成績証明書のダウンロード用のURLとパスワードが渡されるので、このような合格証明書のPDFファイルがダウンロードできます。
受験後の感想とまとめ
財務・法務スキル未経験者がFASS検定でCランクを取れた学習方法についてご紹介してきました。
実際に学習してみると、簿記二級ほどの知名度はありませんが、会計全般の知識を広く浅く(Cランクが言うのは失礼ですが、、、)学習できました。簿記二級の知識が一部活用できるので、簿記二級との関連性も感じつつ、9割以上は簿記二級の学習範囲では学べなかった範囲が出題された感覚ですので、より広く会計に関する知識を学習できました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!