【ITの知識がなくても大丈夫?】基本情報技術者試験の効率的な勉強方法や参考書を紹介

基本情報技術者試験
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令和3年1月〜3月基本情報技術者試験に合格したので、その勉強法をご紹介します。

ちなみに、資格取得に向けた勉強を開始した当時、私は化学系専攻の大学生で情報系に関する知識は全くありませんでした。

私のようないわゆる非情報系の方でも取得を狙える試験ですので、ぜひ挑戦して情報系人材としての第一歩を踏み出していただきたいです!

この記事は以下のような人に向けて書いています。

  • 基本情報技術者試験の受験を控えている方
  • 基本情報技術者試験の勉強方法で悩んでいる方
  • これから基本情報技術者試験を受験しようかと考えている方

この記事を読むと以下のことが分かります!

  • 基本情報技術者試験の概要
  • 基本情報技術者試験合格のための学習方法
  • 基本情報技術者試験受験のメリット
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基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験は経済産業省所管の IPA (情報処理推進機構) が管轄する国家資格です。
システムエンジニア・プログラマーなど、ITエンジニアが理解しておくべきITの基本的な知識を問われるものです。SEやプログラマーになる最初の登竜門ともいわれ、実際、日本の多くのIT企業が最初に取得を奨励してくる資格だと思います。

IPA 現行の試験制度
IPA「現行の試験制度」より

SEやプログラマーの登竜門という立ち位置ではありますが、基本情報技術者試験は、ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験の上のレベルということになります。
“基本”という言葉がついていますが、あくまで情報系の人材から見た基本なので、情報系の知識をこれから身に着ける方には、難しいと感じることがあるかと思います。

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試験概要

名称 基本情報技術者試験
管轄 経済産業省
試験範囲 テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系
試験時間・形式 午前150分(マークシート)、午後150分(マークシート)
受験料 7500円
試験方式 CBT(Computer Based Testing
目安勉強時間 100~200時間
※本ページの情報は2022年1月時点のものです。最新の受講料などの情報はIPA(情報処理推進機構)のHPにてご確認ください。

ちなみに、CBT方式というのはコンピューターを利用して実施する試験方式です。試験実施期間内であれば、好きな日程で予約を取り、テストセンターに行って、そこにあるコンピューターから受験ができます。

また、午前試験と午後試験を別々で予約し、別日に受験することも可能です。午前試験は比較的簡単ですが、集中力の持続を考えると別日に分けて午後試験を受験することをおすすめします。

ただし、下記の「注意!!」で説明しますが、各試験会場には席数に限りがあるので、できるだけ早めに予約しておきましょう

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注意‼ IPAの試験申し込みは早めに完了しましょう

2019年までは、春と秋で年二回の開催でしたが、コロナの影響で試験形式がCBT方式に変わりました。

それによって、基本情報技術者試験は試験開催期間中であれば、いつでも試験が受けられるようになりました。CBT方式では事前に予約サイトから試験会場・日時を選択します。

日にちや時間帯を選択できるため、予定に合わせた受験が可能になりましたが、基本情報技術者試験は多くの受験者を抱える人気資格のため、予約の枠がすぐに埋まってしまいます。そのため、受験申込を済ませたら、その流れで試験の受験予約をしてしまいましょう

受験日や受験時間の変更は、変更先の希望日に空きがあれば変更可能です。
私は、「予め数週間先の枠を確保しておいて、試験間近になって都合が悪くなりそうなら予約日を先延ばしする」という方法をとりました。

受験時のスペック(2021年9月時点)

【保有資格】

・なし

【情報系分野に関する知識】

・エクセルを使用したことがある程度

基本情報技術者試験受験の動機

私がこの試験を受験した動機は1つだけです。

  1. 就職予定(当時)の会社から取得を進められたから
    *勧められたのは確かなんですが、「入社数年以内までには取得してね」といった具合です。それほど皆さんが保有されている上に、IT系企業で働く方には必須の資格ということになります。

学習期間

学習期間は約3か月~4か月です。当時は大学生だったので、社会人になった今よりはるかに時間を使えました。

インプット期間:1月~1月半
アウトプット期間:約2月

この試験は午前試験よりも午後試験の対策が特に重要です。そのため、アウトプット期間のほとんどを午後試験の学習に充てました。

学習方法

それでは、おすすめの教材をインプットとアウトプットの目的別で2つ紹介します。

インプット学習

まずは知識0の状態から理解していくために有用な教材から紹介します。

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

とにかく分かりやすい教材で学習を始めたい方には、この書籍が最適です。
全てイラスト付きの解説と、過去15回分の問題&解答PDFが入手できます

ただ、 パーフェクトラーニングと比べるとやや網羅性に欠け、過去問を解き始めてから初めて見るような分野も少しあります。また、情報量の少なさといった面でも用語の解説が物足りなく感じる部分もあります

しかし、初めてITについて学ぶ方にやさしい内容であり、必要最低限の内容はしっかり説明されているため、効率を最も重視したい方におすすめで

基本情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

出題範囲をより網羅的に学習しておきたい方には、この書籍が最適です。
過去20回分の過去問題が入手できます

ただ、キタミ式と比べるとイラストが少なく文章が多めです

その分、情報量には優れており、試験の出題範囲をより網羅的に学習できます

これを2周ほど読み、不明点があれば、解説をぐぐってみるか、そのまま飛ばして過去問を解きながら理解するという方法でも十分です。

アウトプット学習

多くのIT資格は、インプット用教材となる参考書とは別に問題集を購入して学習していくのが一般的です。

基本情報技術者試験でも同じく試験対策のための問題集は数多く存在し、午後試験に特化した問題集なども販売されています。ですが、基本情報技術者試験のアウトプットではお金をかける必要はないです。

ということで、無料で過去問題を解きたい方におすすめのサイトをご紹介します。

①基本情報技術者試験ドットコム

基本情報技術者試験ドットコム
基本情報技術者試験ドットコムより

基本情報技術者を受験予定の方向けの情報提供や、合格へのサポートを目的としたWebサイトです。

中でも、過去問道場は素晴らしい内容です。文字通り、午前試験&午後試験の過去問(2560問)をすべて解けるうえに、ほとんどの問題には十分に分かりやすい解説付き(一部の問題には解説が無い場合もあります)と無料とは思えない内容です。

試験回別・分野別・模擬試験形式といった出題形式を選択できるため、使い勝手も良きです。

基本情報技術者資格を取得するメリット

この試験の受験を通して感じたメリットをまとめます。

メリット

  • 情報系人材として成長する第一歩として、情報系人材に必要不可欠な知識を身に着けることができること
  • プログラミングに関する論理的思考力を強化できること
  • 情報系の知識がなくても独学で合格できる難易度でありつつも、資格取得を通して十分な知識を獲得できる試験内容であること
  • エクセルを上手に使用したマクロによる処理の自動化や二進法などの曖昧になりがちな知識をおさらいし、知識を更に深めることができたこと
  • 特にIT系企業に就職される方・就職している方にとっては基本中の基本という立ち位置の資格ですが、業務で頻繁に飛び交う表現もある程度は理解できるようになること

結果発表

合格か不合格かは後日メールで分かります。しかし、CBT形式の場合、受験後数時間以内にはスコアが開示されるため、スコアを確認して、どの問題も正答率が60%以上であれば合格と判断できます。

基本情報技術者試験(午前)正答率

60%を切ってしまっていても、配点の関係で他の問題でカバーできている可能性もあります。

終わりに

基本情報技術者試験は、個人的には初めて知ることが多く、勉強し始めたころは難しいというイメージしかありませんでしたが、世間的には難易度がそこまで高くないと認識されているそうです。

しかし、メリットでも述べたように、基本情報技術者試験は情報系の知識がない方が情報系人材として踏み出すための第一歩となるような資格です

何も情報系の知識もないけど、何か情報系の知識を身に着けたい」と考えている方にも受験をおすすめできる資格だと思います。

最後に

この記事が基本情報技術者試験の受験を考えている方の参考になれば幸いです。また、これから受験される方が合格されることを祈願しています。