みなさんこんにちは。
この記事では、「IT資格は取得しても意味が無い」、「資格のメリットは?」という多くの方が一度は感じたことがありそうな疑問や「取得までのモチベーションを保つには?」という相談に対する私なりの考えをまとめます。
私のようにIT未経験で今後エンジニアになろうとされている方や、現在エンジニアで今後IT資格を取得しようと思われている方の参考になれば幸いです。
私の保有している資格(2023年3月時点)
入社3年目になりますが、入社直前の春休みに取った基本情報を含めて私がこれまでの二年間で取得してきた資格です。
- 基本情報技術者試験
- AWSソリューションアーキテクトアソシエイト
- G検定
- Python 3 エンジニア認定データ分析試験
- ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
- ORACLE MASTER Silver SQL 2019
- 簿記3級
- 統計検定2級
- IPA プロジェクトマネージャ試験
IT資格の取得に意味はある?メリットは?
少なくとも、私のようなIT未経験だった若手のエンジニアにとっては知識を増やせるという大きな意味があると思いますが、そんな当たり前な事を伝えたいわけではないです😅
私が考えるIT資格取得によるメリットは以下です。
- 希望する業務アサインの機会が増える
- 自己研鑽や業務を通して他者からの評価が上がる
- 目標達成に向けて計画的に行動するための自己流のノウハウが確立できる
1.希望する業務アサインの機会が増える
私が最近感じているのが、「キャリアプランは会社ではなく自分自身で考える」という考え方が広まっていることです。どの業界でもあてはまるのか、ITベンダーやITコンサル界隈だけの流行なのかは判断できないですが、これまでは会社の人事に従って渡された仕事をこなすことで昇進を目指すという形が主流でした(私が勤務している会社だけだったらすいません🥲)。
しかし、社内でもSEだけでなくコンサルや営業など様々な業種を経験できるほど事業が多様化している会社が多い中で、自分自身でどんな人材になりたいか・どんな仕事をやりたいかを考えて準備することが重要になっています。
そのため、「自分自身のキャリアプラン実現に向けて経験したい業務を考え、その業務にアサインしてもらうための準備の1つにIT資格取得が有効になる」というのがメリットの1番目であり、私の考えです。
2.自己研鑽や業務を通して他者からの評価が上がる
そして、メリットの2番目にあるように、資格取得の成果は客観的にも評価しやすいものです。年収に影響がでるほど評価されるかどうかは断定できませんが、自己研鑽を積み重ねることに対して評価しない人のほうが少ないはずです。
3.目標達成に向けて計画的に行動するための自己流のノウハウが確立できる
特に若手社員にとってはOJTのような育成してもらいながらの業務がメインになりやすいですが、IT資格の取得においては、自ら目標を立て計画的に必要なタスクを行っていくための思考方法や、自分自身の意欲をうまくコントロールすることが必要になります。
これは通常の業務においても重要で、自分一番合うモチベーション維持の方法・ゴール達成までに必要なタスクを順序立てて計画すること・時間のコントロール といった要素を確立していくためにもIT資格取得は有効です。
どうモチベーションを維持する?
大した方法ではありませんが、私にとってモチベーションとなっている方法または考え方をご紹介します。
- 業務経験・スキルの幅だしに有効になる
- 会社によっては報奨金や評価UPが期待できる
- 学習に使った参考書はメルカリやラクマで割といい値段で売れる
解説していきますね。
業務経験・スキルの幅だしに有効になる
まず私なりの考えとしては、いくら沢山IT資格を持っていても、業務経験が無いとその資格を転職活動でアピールするのは難しいと思います。ですので、「資格を取れば取るほど転職市場での評価がすぐに上がる」という訳では無いと思っています。
では、資格取得がどう役立つのかと言うと、先ほどの資格取得のメリットでお伝えした事と被るんですが、資格取得によって現職で経験できる業務の幅だしにつながるという事です。
(勿論、PJの状況によってはすぐに叶わないこともありますが)例えば、若手の間にプロジェクト推進経験を持ちたいとすると、小規模PJであればアサインされる可能性が無きにしも非ずですが、それでも白羽の矢が立つことは運次第になります。
しかし、PMやPMPといったプロジェクトマネージャに関する試験を持っていることによって、少なくとも知識の面では少しばかりはPJを推進するための準備ができていることを証明できるため、アピールを積極的に行えばキャリア形成のサポートに前向きな上司さんであればいつかはそれを叶えてくれます。
そのようにして、若手の間にご自身が経験したい業務に関連するIT資格を取っておくことで、後々になって「PMやりたい!」、「AWS触りたい!」など経験したいことの具体的な内容を思いついた時に上司さんにアサインをお願いする時の強い材料になるのがIT資格です。
転職市場では学歴などのポテンシャル採用も一部存在するようですが、基本的には経験・スキルが物を言う世界なので、問われる経験・スキルが多様な職種へ転職したいと考えられている方にはこの戦略はおすすめできると思っています。
ただし、社内人事というのは必ずしも思い通りにいかない物ですので、経験したい業務ができるPJにアサインされるかどうかは時の運という要素も少なからずあります。
会社によっては報奨金や評価UPが期待できる
私が勤務している会社では数年前に消滅してしまったらしいです(泣)が、資格取得時に数千円~数万円の報奨金がもらえる会社もありますよね。
私が勤務している会社にはそんな素晴らしい制度がありませんが、自己研鑽の努力を評価してくださる上司さんであれば、ボーナスに反映される業績評価や行動評価といった形で自己研鑽に励む部下の努力ぶりに対して評価を1段階上げてくれる人もいます。私や私の周りの若手社員でもそういったケースは割とありました。
考えてみれば、育成中の若手社員の業績は中々評価しにくいので、客観的に評価しやすいという資格取得ならではの特徴が若手社員の評価につながりやすいのかもしれません。
ただし、毎年毎年評価を上げてくれる訳ではないですし、どの会社でもそうとは限らないのであしからず…。
学習に使った参考書はメルカリやラクマで割といい値段で売れる
IT資格の参考書は元々の値段が高いことが多いですが、メルカリやラクマといった中古品を売買するサイトで綺麗に使用していれば強気に設定した値段でも売れやすいです。
特にAWSやオラクルマスターのようなベンダー系の資格は、サービスが日進月歩で進化し続けているため、資格の内容も頻繁にアップデートされます。となると、参考書の鮮度も落ちやすいため、短期間に集中して資格を取得し、その学習に使用した参考書をメルカリやラクマで販売することができれば、「情報が古くなる前に短期集中して資格を取り、参考書を売り、また次の資格を取りに行く」という良い循環が生まれます。
ちなみに、目安としてはAWSやオラクルマスターのような人気資格の王道参考書の最新版の場合、状態が良く発行されてから2,3年以内のものであれば、新品の7割5分~8割くらいの値段でも売れますよ。
まとめ
IT資格取得のメリットやモチベーション維持のための考え方についてまとめました。
最初に申し上げた通り、これはあくまで私なりの考え方です。エンジニアは知的好奇心が強く、それだけで資格を沢山取り続けている方も少なくありませんし、必要最低限の資格以外は取らずに業務経験を重視するという方も多いです。
決して私の考えが正解という訳では無い場合もあると思いますし、ご自身の考えとそれに基づいた行動が最も重要です。是非みなさんの周りに居る方々の意見も参考にしながら、今回の内容を今後の自己研鑽の参考にしてもらえれば幸いです。