【オラクル マスターはいらない?割引価格で受験するには?】ORACLE MASTER入門レベル取得にかかる勉強時間と取得メリットをご紹介します

Oracle Master
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この記事では、オラクルマスター試験の基本情報に加え、勉強時間の目安、オラクルマスター受験のメリット・デメリットなどを紹介します。

ORACLE MASTERに限らず、IT資格よりも実務経験の方がスキルとしてより重視されますが、ORACLE MASTERを取得するメリットやデメリットをまとめます。

この記事を読むことで、オラクル未経験の方やオラクルマスター試験の受験を考えている方が資格取得に向けて次の一歩を踏み出せることができれば幸いです。また、受験チケット(バウチャー)で少し割引価格で受験する方法についても関連記事にてご紹介します。

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試験概要

オラクルマスター試験には、ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナといった4つのレベル別のDBA試験に加えて、SQLに特化した試験としてシルバー SQLが存在します。

ORACLE MASTER Portalより

初めてオラクルマスター受験を申し込む時には「どの試験を申し込めばブロンズ試験を受験できるの?」と不安になる場合があります。間違った試験の申込をしてしまわないようにも正式名称をお伝えします。

オラクルマスター ブロンズ DBA

正式名称は「1Z0-085-JPN: Bronze DBA Oracle Database Fundamentals」です。

頭の試験番号さえ覚えておけば間違えることも不安になることもないはずです。

名称 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals
管轄 Oracle university
試験時間・形式 120分
問題数70問
受験料 37,730円 (税込み)
試験方式 CBT(Computer Based Testing)方式
合格ライン正答率65%以上
Oracle University公式サイトより

※2022年12月1日に為替レート変更に伴い、受験料が改訂されました。

改定前:32,430円(税込み)に対し、改定後:37,730円(税込み)と変更されました。

オラクルマスター シルバー SQL

正式名称は「ORACLE MASTER Silver SQL 2019 (Oracle Database SQL Certified Associate)(1Z0-071) 」です

名称 ORACLE MASTER Silver SQL 2019
管轄 Oracle university
試験時間・形式 120分
問題数78問
受験料(税込み)37,730円
試験方式 CBT(Computer Based Testing)方式
合格ライン正答率63%以上
Oracle University公式サイトより

※2022年12月1日に為替レート変更に伴い、受験料が改訂されました。

改定前:32,430円に対し、改定後:37,730円と変更されました。

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オラクルマスターの有効期限は?

AWSなどの資格では有効期限がありますが、オラクルマスターにはそのような有効期限はありません。

ただし、オラクルDBMS自体がかなりの頻度でアップデートされバージョンが次々に更新されているため、数年後に新たな資格体系に変更される可能性があることは予想できますね。

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試験難易度

オラクルマスター ブロンズ DBA

試験レベルは、”ブロンズ”とあるように初級レベルです。全 IT エンジニアに必要となる DB の基礎知識を証明する資格として 定義されています。データベースやDBMSについて学びたい人への入り口となる試験です。

ただし、IPAの試験と異なり、過去問は公開されていません。そのため、過去問題集のような参考書が存在しま

非公開な情報でいうと、試験受験者数や合格者数も公開されていないため、正確な数字を用いた合格率も把握できないようになっています。

ただし、他のブロガーさんの記事を読んでみても一発で合格されている方が多いようですし、私自身の経験でも、参考書でしっかり対策すれば本番試験でもあまり困ることなく合格基準に達することはできそうな内容でした。

オラクルマスター シルバー SQL

試験レベルは、”シルバー”とあるようにオラクル資格の中ではブロンズレベルの1つ上の中級レベルです。開発者やデータ・アナリスト向けに SQL のスキルを証明する資格として定義されています。

しかし、SQLに試験範囲を限定した試験はオラクル試験においてはこちらのシルバー資格のみとなっており、「SQL初学者への入り口」でありつつ、「Bronze DBAよりも手強く取得し甲斐が高めな」印象の試験です。

実は、Bronze DBA試験の合格ラインは正答率65%でしたが、SQLでは63%とやや易しめのボーダーライン設定になっています。

ブロンズDBAと同様、IPAの試験と異なり過去問は公開されていません。そのため、過去問題集のような参考書が存在しません。

ORACLE MASTERを取得する必要が無いケース

メリットやデメリットをご紹介する前に、ORACLE MASTERを取らなくてもいいと思われるケースについて考えてみます。

既にオラクルDBの構築経験や利用経験が豊富

オラクルに関する体系的に学習し直すためには資格取得を通した復習が有効ですが、エンジニア業界では資格よりも実務経験が重視されるのでORACLE MASTER を取る意義は薄くなると思います。

オラクル以外のDBソフトウェアをよく使用する

例えば小規模開発案件で開発コストを抑えたいプロジェクトであると、有償のオラクルよりも無料で利用できるオープンソースのDBソフトウェアを利用することがよくあります。MySQLやPostgreSQLは代表的なオープンソースのDBソフトウェアですよね。Redisもちらほら耳にします。

有償ソフトウェアでもオープンソースソフトウェアでも共通する部分は非常に多い印象ですが、現在担当されているプロジェクトや今後担当する見込みのプロジェクトがオープンソースDBソフトウェアをよく利用されるのであれば、そちらのDBソフトウェアを優先的に学習したほうが業務に活かせるはずです。

勉強時間はどれくらい?

では、ORACLE MASTERを取得するためにはどれくらいの時間が必要なのでしょうか?

私が取得のためにかけた勉強時間をご紹介します。

オラクルマスター ブロンズ DBA

勉強期間の目安ですが、DB無知の状態から教材を購入してから1カ月で合格できました。

おおよその時間計算で恐縮ですが、

(平日:1日2時間×5日+週末:1日4~5時間×2日)×4週分=約80時間といったところです。

オラクルマスター シルバー SQL

SQL無知の状態から始めておよそ1カ月と半月で合格できました。業務でSQLをたたいた経験のある方であれば、2,3週間~1カ月ほどで取得できると思います。

おおよその時間計算で恐縮ですが、

(平日:1日2時間×5日+週末:1日4~5時間×2日)×6週分=約120時間といったところです。

学習方法

それぞれの学習方法についてはこちらの記事でご紹介しています。

これからオラクルマスター ブロンズDBA試験またはシルバー SQL試験の受験に向けて学習される方はこの記事を参考にしていただければ幸いです。

オラクルマスター ブロンズ DBA

オラクルマスター シルバー SQL

オラクルマスター CBT試験 受験申し込み方法

オラクルマスターには公式サイトであるOracle Universityからクレジットカードを利用して申し込む方法に加え、楽天市場で楽天ポイントをもらいバウチャーコードを取得することで割安で受験する方法も存在します。

その方法は、「バウチャーチケットを楽天市場で購入する」です。受験料を楽天市場の商品として支払うことで、楽天ポイントとして還元される分が割安になるという内容です。

購入できるのはOracle会場試験用とOracleオンライン試験用のチケットがあり、それぞれのチケットで受験できる試験種が決まっているので、購入前にしっかりと確認することを推奨します。

ブロンズ試験やシルバー試験、シルバーSQL試験をテストセンターで受験したい方はこちらの「Oracle監督付き」を選択することになります。


【ピアソンVUE専用】Oracle監督付き試験用受験チケット(電子チケット)

こちらの記事では、CBT形式でオラクルマスターを受験する際の申込方法と楽天市場でバウチャーコードを購入取得する方法についても解説しています。

オラクルマスター 取得のメリット

  1. 実務でも活かせる知見が身に着く
  2. 国際的にみても主要なDBMSの知識を保有していることを証明できる
  3. AIやデータ分析にも重要となる知識が身に着く

実務でも活かせる知見が身に着く

アプリケーション側よりもインフラ側のエンジニアが触ることが多いかもしれませんが、データベースはITシステムにとって必要不可欠な要素です。

IT人材であれば一度は必ず触るであろうSQLやRDBといった実務的な要素について、体系的に学べるのがこの資格であるといえます。

特にオラクルデータベースは世界トップシェアのDBソフトウェアであり、日本国内でも法人向けDBとして大半を占めている程です。そのため、エンジニアでデータベースを触ることがあったり、インフラエンジニアとして基盤設計に携わった方であれば一度は必ず名前を聞いたことがあるはずです。

国際的にみても主要なDBMSの知識を保有していることを証明できる

Oracle Databaseは国内はもちろん、海外でも採用実績がかなり高いソフトウェアで、大規模システムあればあるほどOracle Databaseが採用されていることが多いです。

実際、私自身これまで幾つかのシステム案件に携わってきましたが、PostgreqlなどのDBMSのOSS(無料で使えるソフトウェア)よりも使い勝手やサポートが手厚いという理由から有償であってもOracleを使用されているシステムが多い印象です。

そのように国際的なサービス自体の知識もそうですが、RDBやSQLの主要サービスであることから、汎用性のあるRDB・SQLについて知識を身に着けていることを客観的に証明できます

AIやデータ分析にも重要となる知識が身に着く

データベース自体はインフラ系のエンジニアが触ることが多いとご紹介しましたが、アプリケーションエンジニアの方でも、IoTやAIといったデータ分析に関連するスキルを活用する際、保管されている大量のデータの構造を読み取りながら適切な処理を施す”データの下処理”とも呼ばれるフェーズが必要になります。

その際、データを抽出したり、データを整形する処理を効率的に行うためにはDBMSの操作やSQLによるデータ処理が有効です。

Oracle Databaseが国際的にみても主要なDBMSであることから、オラクルマスター資格を体系的に学習しておくことはAIやIoTの技術を活用する際にも役立つスキルであるといえます。

オラクルマスター 取得のデメリット

  1. この資格だけで転職が有利になるとは考えにくい
  2. 受験料が高い
  3. 有償サービスであるため実物を使った演習は難しい

この資格だけで転職が有利になるとは考えにくい

データベースの管理やデータベースを構築する業務に関連した人には転職の追い風になるかもしれませんが、ほとんどのIT系の業種ではデータベース以外のソフトウェアにも触れる業務ばかりです。そのため、オラクルマスターだけでは大幅な年収UPは見込みにくいと考えられます。

受験料が高い

試験概要でもご紹介しましたが、オラクルマスターの受験料は3万円を超える価格帯です。

そのため、会社が受験料を負担してくれる制度があれば気にする必要はないですが、そのような制度が無い方の場合、しっかりと勉強時間を確保して対策をとったうえで受験する必要があります。

ブロンズDBAであれば比較的容易に合格できる印象ですが、シルバーSQLに関しては、私自身しっかり対策したつもりだったものの、手ごたえは悪くかなりギリギリで合格しました。

この経験からも、シルバー以上のレベルからは、Oracle Universityのホームページや参考書、udemyなど様々な教材を用いてしっかり対策したうえで本番に挑みましょう。

有償サービスであるため実物を使った演習は難しい

例えば、AWSの資格試験であれば黒本で学習しつつ、サービスによってはAWSの実機を無料で触りながら試験対策することができます。

オラクルに関しては、そもそもが法人向け・大規模システム向けのソフトウェアサービスであるため、個人が無料でお試しできるようなサービスが存在しません

そのため、SQLを実際に書きながら学習したい場合は、無料のSQL学習サービスなどを探してみましょう。

ご参考程度にこちらの記事でも一部のサービスをご紹介しています。

まとめ

オラクルマスター試験の試験概要や資格取得のメリット・デメリットについてご紹介しました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。